父に最後にパイプオルガンを聴いてもらえました

オルガニストの長井浩美です。
父が天の海に旅立ちまして、昨日葬儀でした。
意識があるのかないのか、見て取れなかったのですが、
YouTubeの私のG線上のアリア等を枕元で流すと、涙を流していました。(下手だったのかしら…)
「お父さん、これはサントリーホールだよ、サントリーで弾くなんてすごいことだよ、お父さんのおかげだよ!」
「お父さん、これはオザワと演奏したんだよ!」(←父は音楽家ではオザワしか知らない。)
と集中治療室で自画自賛の嵐…。すみません、もう耳栓でもしてください、看護師さん。

よく皆さまから、ご病床のご家族や ご機嫌ななめのペットさんに流した所 穏やかになったというお話は聞いており、おかげで最後に流すことができました。本当にありがとうございました。

火葬の際、私は一瞬ウトウトし、父が自分の棺を押している幻をみました。この世に未練はないのだと思いました。
船長でしたから、今は舵を天国に取り、楽しかったハワイ航路のごとく、天の海に航海をしていることと思います。

故人の遺志で家族葬とさせて頂きました。


またお香典・お菓子なども、大変失礼ながらご辞退申し上げております。
今、実家は饅頭だらけとの事で兄弟が頑張って食べておりますが、お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
もし月を賞でながら一曲弾いて頂けたら、父も私も喜びます。
毎日、演奏と共にお花とお線香をあげております。

昨日全て終わりまして、

本日の新聞掲載に当たり、皆様にもご挨拶させて頂きました。
ありがとうございました。
オルガニスト長井浩美

最後に聴いてもらったG線上のアリア。