パイプオルガンブログ「主よ、人の望みの喜びよ」の作者は本当にバッハ?

こんにちは。

オルガニストの長井浩美です。

今日のご質問

前回のブログで、「主よ、人の望みの喜びよ」が、ヨハン・ショップ作のコラールをバッハが使用していることを初めて知りました。

ちょうどこの曲を演奏するのですが、プログラムの作曲家名はバッハのみで良いでしょうか。

グノーのアヴェマリア(バッハ/グノー) のように、バッハとヨハン・ショップ、2名の名前を載せたほうがよいでしょうか。(by お弟子さんRisaさん)

お答え
J.S.バッハのみで良いと思います。
コラール編曲の伝統は古く中世からございますが、定旋律の作者の名前をかくことは少ないと思います。
グノーの場合は、先にかかれたバッハの平均律クラヴィーア曲集が強い存在感を放っているからだと思います。
それより、もしスペースがあるとすれば、
「カンタータ147番 心と口と行いと生活で」より「主よ、人の望みの喜びよ」
とすると良いのではないでしょうか。

  • 中世からの定旋律を使った作品の発展を分かりやすい例で。
  • カンタータという言葉とバッハ時代。
  • この曲をオルガンで弾くときのタッチ、鍵盤交代、アーティキュレーション、フレージング、ペダリング

については直近のレッスンにてお伝えしますので、希望のかた、是非お楽しみに