「ハロウィン」と「ハロウマス」キリスト教的「お盆?」
ハロウィンの翌日、と言いますか、
本来はこちらの方が主かと思われますが、
11/1は、日本語ですと「諸聖人(諸聖徒)の日」、「万聖節」。
全聖人と殉教者を記念する祝日です。
2/14は聖バレンタイン、11/22は聖セシリア(音楽の聖人)など、全ての日に聖人があてがわれていますが、
11/1は、その他全ての聖人をまとめての祝日とした日。
そして、
11/2は、オール・ソウルズ。全ての信徒を記念する日。「万霊節」「死者の日」。
つまり、ハロウィンとは、「ハロウマス」のイヴであるので「ハロウィン」。
ワタクシ的には、お盆的な感覚でおります、この数日間は。
中世のキリスト教会では、聖人を称え死者の魂に祈りを捧げるためにハロウマスの前夜から教会の鐘を鳴らして祈り、聖書の登場人物の扮装をしたそうです。
下の本は「マイ・ヴィンテージ・ハロウィン」。
ハロウィンの元のケルトのお祭りが、キリスト教会から嫌われながらも、排除できずに定着していく様など。
↑ハロウィンの歴史や伝統的な祝い方、ジンクス、お菓子・コスチュームの作り方、はては「おまじない」(!)まで。
栞もカボチャ!しおり
ハロウマス・イヴに、中世の寓話「死の舞踏」の扮装を子供たちがするところもあるそうです。
うーん…ガイコツさん、てことでしょうか。怖いです。
サン=サーンスの交響詩が浮かびます…。
古代ケルトや中世キリスト教世界の死生観を覗き見た気がしました。
次回は、「万霊節」(「永眠者記念」)の奏楽で使用している曲をご紹介したいと思います。
©️オルガニスト長井浩美