ピアノとパイプオルガンのテンポ感、タッチの違い
オルガニストの長井浩美です。
ピアノを弾くかたのオルガン演奏を聴いていると、オルガニストとはテンポ感に違いを感じることがあります。
「時代的背景と発音の違いだな」と思います。
ピアノの音というのは減衰していくので、やはりオルガンの人とは違う演奏法を勉強なさっています。
弦楽器や管楽器のかたと話をしてもピアノのかたは少し速いと聞きます。全体が、ということではなく、ある特定の所のようです。私もそう感じます。
ピアノというのは人口では多そうですが、逆に発音の点では、楽器のなかでは少数派かもしれません。
もちろん録音物では、オルガン演奏も速い時はありますが、音響が工夫されており、ハッキリ聴こえるからです。またリアルな世界には敵わない何かを補う必要があります。
あるいはコラール作品の場合、C.F.に主眼を置きます。
それでは。
何かお役に立てましたら幸いです。
オルガニスト長井浩美