バッハの本当の生家は何処に? オルガニスト長井浩美ブログ
オルガニストの長井浩美です。
旅動画の一番初めに出てくる黄色い建物は、バッハ・ハウスです。(次のバッハ像はハウス前にあります)
この建物は、19世紀に一時期「バッハの生まれた家」とされていました。
ご存知のように、バッハは死後100年間も人々に忘れ去られた存在でした。
それをメンデルスゾーン、シューマン等が再びその価値を広く世に広めるべく活動をしたわけです。
その際に、バッハの生家を探そうという活動は当然起こり、
バッハファミリーの子孫の口頭伝承を頼りに、この建物がバッハの生家だと一度はされました。
ところが、その後、バッハの父が建物に対する税金(固定資産税と訳せば良いでしょうか)を支払っていたのは別の住所であることが市の記録から判明しました。地図の★です。ここが本当の生家があった場所とされますが、今は普通の住宅が建っています。バッハが10歳まで住んでいた番地ですね。
バッハファミリーの子孫がバッハハウス★に住んだことはどうやらあるようですが、
ヨハン・セバスチャン・バッハの時代より後のことのようです。
今は、バッハに関する貴重な資料などが展示されています。
コンサートも行われています。
ここより少し北西に歩いていくと、バッハが生まれて数日後に洗礼を受けた教会があります。
ここの教会のオルガンは現代オルガンで、もちろんバッハの頃の面影はありません。
それでは。
オルガニスト長井浩美