【音大生向き】なぜ和声は禁則ばかり?!

オルガニスト 長井浩美です。

音大生なら、

「和声は何故このように禁則が多いの?」

「ああ、また禁則だ…」

と思ったことは一度や二度では無いバズ….。(私だけでしょうか)

和声法は何で口うるさいの?という話題です。

  • 音大生や卒業生の授業の復習
  • 音大の授業をちょっと覗いてみたい方、大歓迎!です。

連続5度進行は禁止、減5度に行くなら許容、第3重複は禁止、並達8度禁止、隠伏は外声だと禁止…。

と、まるで法律のような和声の理論。

実は初めて和声の教科書を書いたラモーさんは、フランスの法学も専攻していたのでした。


時代も啓蒙思想が盛んになりつつある時期に色々理論化するのは時代の流行だったわけですが、あまりに理論化しすぎて人間の感情から離れてしまっている!ということで、かの有名なルソーさんと喧嘩になるのですよ。(ブフォン論争 1750年代)

ラモー

あれも禁止、これも禁止じゃ。

ルソー

ムカッ!!理論化しすぎ!!


理論は大量生産・合理化の原動力ともなり、シンフォニーを100曲以上も作ってしまうような人も現れてきますが、一長一短とも言えすね。

オルガニスト長井浩美