スコットランド民謡の悲しみ•音楽と歴史的背景
オルガニスト長井浩美です。
「スコットランド民謡 『ラメント ”森の花”』は、何の花だったんでしょう…」
と陽子さん(私のアロマセラピーの先生でもあります)がおっしゃいました。
「ラメント」は、哀歌、悲歌、挽歌、嘆き歌などと訳されます。
よくパグパイプで演奏される このスコットランド民謡は、
1513年の ジェームズⅣ世率いる スコットランドランド軍の射手たちがテーマとなっています。
この射手たちは、1298年「ファルカークの戦い」で勝利をおさめてから
「森の花」
という愛称で呼ばれていました。
1513年「フラドゥンの戦い」では、ジェームズⅣ世の近衛兵として戦っていましたが、
スコットランド軍は敗れ、ジェームズⅣ世は討たれてしまいます。
「ジェームズⅣ世の周りで、若い射手たちも花がしおれたように倒れて亡くなっていた」
ということです。
その悲しみの情景が目に浮かぶ表現です。
ちなみにこの時の敵は、ヘンリーⅧ世率いるイングランド軍。
スコットランドとイングランドの 歴史的な因縁を、民謡からも感じる瞬間。
尚、スコットランドの国花はアザミだそうです。
古代ケルト時代より、「生まれの高貴さ」の象徴とのこと。
警察などの紋章から、お土産物に至るまで見られるそうです。
絵はWikiより
ハーブティーは、浄化作用もあるのだとか。
それでは。
オルガニスト長井浩美