弾きやすくする ひと工夫 足鍵盤など

オルガニスト長井浩美です。

お弟子さんの楽譜を見て思うことがあるのですが、「楽譜がきれいだ!!」ということです。

書き込みがない。ほとんどない。or 全くない。

それはそれで素晴らしいです。

書き込みが多すぎますと、邪魔で、音符自体が見えにくく、眼精疲労の原因になります。

しかし、ひと工夫で練習時間が短縮できることもあります。

足鍵盤「左手が足につられるとき」

  • 指遣いを書きます。当たり前すぎると思われるかもしれませんが、左手がつられる部分に書き込むと、つられなくなることが私は多いです。ただし、書き込む位置が悪いと目に入らず無駄です。
  • 矢印を書きます。左手は上へ行くが、足は同音を弾く…などの時につられてしまいますね。私の場合、矢印でかなり解決できます。

人は視覚的情報に一番左右されます。

信号機の如く、自分が即反応できるマークを研究します。

2回も間違えるようなら、その記号は自分に合っていないと思いますので、私は不採用にしています。

例えば、「この先、崖があります」という注意をするのに、ただの「まる○」が書いてあってもそのまま進んで崖から落っこちてしまうと思うのです。

また私は、書き込みは 音符より前に書きます。

「崖から落ちたらそこに ”崖に注意”と看板があって….はい。確かにその通りでした」というのでは意味がないので、私は先に目に入る位置に書いています。

フーガなど、「右手で弾くか、左手で弾くかを間違える時」

  • 内声は、時として「ト音記号の方に書いてあるのに左手で弾かなければならなかったり」、その逆もございます。右手で弾く音はト音記号、左手で弾く音はヘ音記号側に書き入れておきます。

どれも簡単なことですが、人間は五感からそれぞれ情報を得ていますが、中でも視覚器官からは87%もの情報が得ていることが分かっているそうです。

繰り返し「運動」として練習することは大切ですが、できるだけ工夫して臨みたいと思っています。

これらは私の工夫ですが、是非ご自身に合うよう「翻訳」なさって見てください。

オルガニスト長井浩美